2023年10月16日

米国の民主主義は大丈夫なのか?

来年の米大統領選挙は、このままの状況でいくと、どうやらまたもバイデン氏とトランプ氏の一騎打ちになりそうな様相である。

共和党候補者の支持率トップはトランプ前大統領で56.5%、時点のデサンティスフロリダ州知事は13.5%だから、まったく勝負にならない。現在、数々の訴訟を抱えていながら、トランプ氏の人気には衰えがみられない。

一方、大統領選出馬を表明した民主党のバイデン現大統領だが、80歳という高齢が問題視されている。テレビ映像を見ても、足元が覚束ない場面がしばしば見られる。つまづいて転んだり……


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トランプ氏に関しては、機密文書を自宅に持ち込んだり、前回の選挙結果を覆そうと、不正な介入を試みたり、支持者に対して連邦議会への乱入を煽り立てるとか、そうした証拠の言動が何度も映像で流されている。

しかし、MAGA(Make America Great Again)の支持者たちはまったく気にもしていない態で、その支持熱は下がりそうもない。アメリカの民主主義とは相反するような彼の言動を見ていると「米国の民主主義は本当に大丈夫なのか」と不安にかられてくる。

バイデン大統領は政治経験も長く、まっとうな感覚を持った人だとの印象はあるが、残念ながら国内での人気があまりない。有権者が熱くなるには、両者とも年を取り過ぎており、二人の再対決はもう見たくないという人も多いだろう。

この二人を代表して、米国の社会はかつてないほど分断されており、特に共和党内では穏健派よりも保守強硬派の言動が目立っており、ウクライナ支援の継続も危うくなっているようだ。選挙前ということもあるだろうが、このままアメリカファーストの声が高まれば、欧州同盟国との関係も弱体化してしまうのではないだろうか。


今後の米国内情勢をよく視ていなければ、日本の政治や外交にも大きな影響が出て、その対応に慌てることになりはしないか。

そんな思考を続ける中、驚くべきニュースが流れてきた。

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10月7日、パレスチナ自治区を実効支配するハマス(イスラム武装組織)が数千発のロケット弾をイスラエル南部に撃ち込んで、境界線を越えて侵入。少なくとも100人を超えるイスラエル住民(外国人を含む)が人質としてガザに連れ去られたという。

バイデン大統領は緊急演説を行い、イスラエルを全面支援する意向を表明した。イスラエルは直ちに反撃し、現在までに双方合わせて子供を含む3000人超の死者が出ている。

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イスラエル軍は大規模な地上侵攻を企て、ガザ北部住民に対して、南部に退避するよう勧告している。しかし、わずか1日や2日で110万人もの住民が南部に移動するのは事実上不可能で、事態がどうなるかは予断を許さない。

憎しみが憎しみを生み、戦闘はいっそう激しくなり、戦火は益々広がって、大勢の住民が地上戦に巻き込まれていくかもしれない。ロシア・ウクライナ戦争も当分終わりそうもない。西側の支援疲れも聞かれるなか、中東情勢がこうした国際環境の悪化に油を注ぐことになりそうでありながら、我々はただ手をこまねいて傍観しているしかないのか? 我々一人ひとりは、あまりにも無力である。

posted by orion at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
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