2018年01月25日

安倍首相、平昌五輪開会式出席へ:文大統領の支持率上昇に利用されないように気をつけて!

安倍首相は、2月9日に韓国で開幕する平昌ピョンチャン冬季五輪の開会式に出席する意向を表明した。
 首相は訪韓中に文在寅(ムンジェイン)大統領と会談を行い、慰安婦問題に関する日韓合意で韓国政府が示した新方針の受け入れ拒否を伝えるとともに、北朝鮮に対する圧力の最大化を再確認したい考えだ。(1.24 サンケイ・ニュース)


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すこし前から読売新聞が安倍首相の平昌五輪開会式への出席を示唆していましたから、これは反対派に対する地ならしをしているな、やはり安倍さんは行きたいのだな、と思っていました。

慰安婦問題の日韓合意を巡る韓国側の対応に国内では反発が強いが、北朝鮮の核・ミサイル問題を踏まえ、日韓両国の連携維持を重視した。

しかし、自民党内でも反対する議員が多く、山田宏参院議員「日本が韓国の約束破りのような行動に対し、間違ったメッセージを与えてしまうと危惧している。今、平昌に行く必要はない」と語っていました。

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国民の8〜9割が「日韓合意」に関する韓国政府の対応に批判的で、「韓国を信用できない」と回答しており、安倍政権の支持率が下がることを懸念する向きもあります。

おそらく、安倍さんにとっては、韓国政府からの要請もあって、「行かない」選択のほうが勇気がいることだったのでしょう。お人好し、おぼっちゃま政治家、といえばそれまでですが、隣国に対する国民の不快感もあって、それで済む問題ではなさそうです。

どうして無条件で「出席」しようとするのでしょうね。こちらは国民の反対を押し切っていくのですから、「今後、慰安婦問題に関して、日本にいかなる要求もしない。日韓合意はしっかり守る」という確約を韓国政府から取り付けることが外交の駆け引きとして、重要だったのではないでしょうか。

それを、相手の要望を受け入れた後で、相手の国内で「日韓合意をしっかり守るように文大統領に言う」って、ちょっと順序が逆ではないですかね。

米国に対してもそうです。訪韓に関しては米国政府の要請があって、安倍総理はそれに応えるかたちで決断した、という報道もあります。
それなら、政権の支持率下落のリスクを冒して訪韓の決断をしたのだから、米国政府は「日韓合意は守らなけらばならない、という日本の立場を支持する」という発表をしてほしい、となぜトランプ大統領に直接要請しなかったのでしょうか。

支持率に関してはトランプさんも他人事ではないでしょうし、大統領と親しいということを自他ともに認めている安倍さんですから、それぐらいの依頼はしてもよいのではないですか。

「日韓合意を守れ」と安倍さんが百回繰り返すよりも、その仲介役を務めた米国が韓国に「合意を守れ」とひと言ったほうが、よほど効果があると思うのです。なぜ、米国政府に働きかけないのでしょうかねえ。

外務省が無能なのか、安倍総理がそこまで頭が回らないのか、どちらなのでしょう。日韓関係の悪化は、主に韓国がわに非があることを、米国にわからせるのも外交の手腕ではないでしょうか。

こうした状況下で、北朝鮮が韓国を振りまわしています。平昌五輪の参加を表明していながら、韓国内で「反対」集会が起こると激怒して、「今後の措置は慎重にならざるを得ない」と五輪不参加を匂わせたりしています。

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金正恩朝鮮労働党委員長の写真を燃やす
「北朝鮮の平昌五輪参加反対」デモの参加者

北朝鮮は韓国に対して強気な一方で、韓国は日本に対して強気であり、威し、要求を繰りかえしている、って、どこか関係性が似ていて、おかしな感じがします。

北朝鮮の五輪参加に関係して、文政権の支持率が下がっている折柄、安倍総理の訪韓が、その支持率上昇に利用されないか、いささか心配しております。韓国政府の支持率回復には「反日政策」という特効薬がありますからね、効果抜群な。

文在寅大統領が安倍総理との予定される会談で、直接「慰安婦問題の解決にいっそうの努力を」とか「真の謝罪を求める」などと言おうものなら、韓国民も大いに喜んで、北朝鮮への反発など吹っ飛んでしまうかもしれません。

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それでは、韓国政府の思うつぼであり、安倍さんは「鴨ネギ」状態になりますよね。そんなことを言わせないように、日本政府は水面下で文政権に働きかけているのでしょうか。

訪韓する以上、そうしたことを含む危機管理能力が問われるのは当然のことでしょう。つまり、韓国でのあらゆる突発的な状況を想定して、その対処方法をしっかり考えてから行ってほしいのです。

その一: 文在寅大統領が国内世論を考慮して、反日的な姿勢を見せた場合、安倍総理はどう対応するのか。

その二: 突然、慰安婦のおばあさんが安倍総理の目の前に現れたら、どう対応するのか。

その三: 慰安婦の支持団体が慰安婦像の前でデモを始めて、安倍総理を糾弾した場合、どう対応するのか。


その他、日本に対する何らかの侮辱的言動がないとは言い切れません。そうした場合に、日本の総理は毅然とした態度で韓国に抗議できるのでしょうか。
「他国の名誉を傷つけないことは、一流国家としての務めである」と韓国にわからせることができるのでしょうか。

また、米国のペンス副大統領を交えた日米韓の会談があった場合に、ペンスさんに「日韓の慰安婦問題は双方が努力して解決するように」などという日韓合意を無視したような発言を間違ってもさせないように、米国には「日韓合意の順守を双方に求める」と言わせるような外交努力をしてほしい、というか、そんなこと言わなくても、もうしていますよね。

韓国は米国を味方につけることが、日本に対しては「最大の武器」だと思っていますからね。日本を辱(はずかし)め、貶(おとし)めるためにはどんな手段も選ばない韓国のことですから、これ以上、日本国民が嫌な思いをしないように、安倍総理には巧みな外交手腕を発揮していただきたいと思います。

国民の反対を押し切って平昌五輪の開会式に出席するのですから、日本の総理大臣の訪韓が、韓国の政治的勝利として喧伝されないように、総理には毅然とした態度を貫かれることを、心から祈っております。そして、

不測の事態に対する危機管理も忘れずに!



posted by orion at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
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