2017年08月04日

国政新党:代表は小池氏(都知事)でなければ成功しない

小池都知事が事実上率いる『都民ファーストの会』の国政進出への動きが今、注目されています。自民党、民進党、与野党ともに小池氏の動向に目が離せない状況ですが、本人は現職都知事でもあり、その可能性に含みを持たせるにとどまっています。今のところ、自民党を離党した小池氏の盟友・若狭勝議員が肯定的な発言を繰りかえしていますが、さて、どうなるのでしょう。

年内に新党(最低5人が条件)を創らなければ、政党助成金を受け取れないということで、そのメンバーは若狭氏の他には渡辺喜美(元「みんなの党」「日本維新の会」)、長島昭久(元民進党)、松沢成文(元神奈川県知事)各議員が予想されていますが、実際の結成に向けての予備軍は二ケタに上りそうだとも。

2日にフジテレビの単独インタビューに応じた小池氏は、自身が特別顧問を務める「都民ファーストの会」で、国政選挙の候補者擁立に向けた準備を進めていることを明らかにしました。


でも、このニュースに対するネット上のコメントって、あまりよくなのですよね。自民党のサポーターばかりが書き込んでいるのか、ある種の印象操作もあります。

・ 小池都知事は都政でまだ何も結果を出していないじゃないか

当初7,300億円だった東京五輪予算が、2〜3兆円に膨れ上がっていたが、小池知事は一部会場の見直しや仮設への変更などで、削減に努めた。

これだけでもたいしたものです。森喜朗(五輪組織委員会)会長との派手なバトルなど、普通の都知事なら絶対に避けますよ。もし増田寛也氏が都知事になっていたら、森会長や自民党都連のいいなりになっていたのではないしょうか。

都政改革よりも、4年間の任期を無事全うしたいという自己保身に走れば、たとえ都民のためにならなくとも、「事なかれ主義」に徹したほうが一番安全で楽なのですから。

既存の勢力と正面から戦い、改革を進めるためには、胆力も、体力も必要。小池さんにはそれがあったし、今も十分にあるでしょう。しかも、相手によって、臨機応変に直球も投げれば、変化球も投げられる政治家です。

これまでの小池氏の履歴を振り返ってみると、彼女はまさしく選挙の『勝利請負人』で、いずれの選挙でも「負けなし」でした。

まず、25年前の1992年、日本新党から立候補(参院選)して勝利し、政界デビューを果たしました。


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その後、衆院選に鞍替えして、また勝利

2005年、当時の小泉総理による『郵政選挙』で刺客となって勝利


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2016年、都知事選で大勝利

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その後、応援に走った千代田区長選はトリプルスコアで圧勝

2017年7月、都議会議員選挙でも大・大勝利!

すごい勢いだったですよねえ。自民党の自爆がなくても、結果はそれほど変わらなかったでしょう。

最近、細川護熙元総理が毎日新聞の夕刊に手記を載せていますね。


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小池さん「倒幕」するかもね

奇しくも近ごろ、小池氏は次のように述べています。

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「私の出発点は日本新党でしたので、25年経って原点に戻った感じ」

このように、小池氏自身の選挙、彼女が応援した選挙はみな大きな勝利を収めています。日本新党時代に同党から立候補者を出して、彼女が主力となって戦った「尼崎市議選挙」でも10人のうち8人が当選したそうですね。(フジTV『新報道2001』7月23日放送による)

戦えば勝つ、まさに常勝の大将、いや、女神ですか? そこに最初から風があったわけではない。しかし、小池氏は選挙を戦っていく過程で、大きな風を巻き起こす不思議な力を備えているのです。

唯一の敗北は自民党の「総裁選」ですね。これについては、笹川堯氏(元衆院議員)曰く、「アメリカだったら(小池さんは)大統領になっているでしょう。だけど日本は選挙制度が違いますから。総理にすぐなれるかどうかというのは、やっぱり数ですからね」

それで本題に戻りますが、若狭氏が意欲を燃やす国政新党の党首には、いったい誰がなればよいのか、という問題です。

若狭氏自身が語るように、彼はトップリーダーには向かなくて、むしろ参謀役がはまり役、と思われます。小池氏も都知事選を思い返して、「若狭氏がいなかったら、今の自分はない」と語っています。確かに、彼の人物眼はたいしたものだと思います。

それでは他に誰がいるのでしょう。渡辺喜美氏? 「みんなの党」のイメージが強すぎますよね。長島氏は民進党の色が強いし、かと言って、松沢氏ではどうにも地味ですよねえ、失礼ですが。

結論を言えば、やはり国政新党の党首は小池百合子氏以外にいない、ということです。

・ まずは都政をしっかりやってほしい?

もちろんです。なにも新党の代表になったからといって、都知事を辞めるわけではありません。彼女も東京五輪が無事終わるまでは、都知事を辞めるつもりなどさらさらないでしょう。代表にはなっても、自分は都知事の任期を全うし、直接国政新党にかかわる活動をすることはない、と宣言すればよいのです(ただし、衆院選挙時の立候補者の選抜、応援、水面下の交渉などを除く)。

その代り、代表代行2名をおいて、小池氏が都知事である間は、実質的な活動はその2名が携わるということにするのです。とにかく、自民党は早期に解散総選挙に打って出る可能性があり、残念ながら準備期間はそれほどないと思われます。

小池氏の人気・知名度、「必勝請負人」の実力なしに、「にわか新党」がそれなりのカタチを整えることは、事実上不可能でしょう。
そこらへんのところは、若狭氏など信頼のおける仲間と十分に話し合ってほしいものです。

まあ、これは筆者の願望にすぎず、そうなればいいな、と期待しているだけですが、小池さんが他にもっと良いアイデアを持っていれば、別ですよ。

ただ、入党の条件はしっかり整えて、間違っても民進党など次回選挙で落ちそうな野党議員の「駆け込み寺」にはならないでください。また、中国・韓国に対して臆病で、日本の立場からしっかりものが言えず、土下座外交しそうな人は、たとえ向こうが入党を望んでも、絶対に拒否しほしいです。

と、くどくどと要望を述べなくとも、小池さんは深謀遠慮の人だから、やることに間違いはないと、信じています(でも、敵の悪しき陰謀には気をつけて)。

では『小池新党』に80%の期待を込めて、実現をまっています!



posted by orion at 22:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 小池都知事
この記事へのコメント
>当初7,300億円だった東京五輪予算が、2〜3兆円に膨れ上がっていたが、小池知事は一部会場の見直しや仮設への変更などで、削減に努めた。
>これだけでもたいしたものです。

「五輪費用の削減に努めた」というのは確かにその通りでしょうけれども、それで実際どれほど削減の効果が出たのか?具体的な削減費用など(400億円という数字も見かけましたが)調べてみてもよく分かりません。
おそらくそれ程大きな数字でない事は確かだと思います。
それ以前に、そもそもこういった試算の数字は計算の仕方次第でいくらでも変えられると私は思います。

もちろん私は「コンパクト五輪」に反対するつもりはありません。また藤井聡・三橋貴明のような「放漫財政」主義者でもありません。しかし世間には以下の意見の様に「積極財政論」を肯定する意見もそれなりに存在し、私はそういった意見も一応傾聴に値すると思っています。

東京五輪コスト削減に奔走する小池都知事の「節約志向」は間違っている 落合陽平
http://www.mag2.com/p/money/25562/2

個人的に言わせてもらえれば『五輪費用を数百億円削った所で、それが何なの?』というのが正直な所です。そんな事よりも、五輪の準備(環状2号線の整備など)をしっかりとして、ぬかりなく五輪を成功させる、という事のほうが余程重要だと思っています。

なんにせよ、この程度の事で小池都知事の実績とみなすのは無理があるでしょう。と言うよりも、もし次の衆院選に「小池党」が出馬するとして、その時に小池氏の実績として「五輪費用の削減」を打ち出したところで、それが有権者の有力な判断材料になるとは到底思えません。

私は凄く不思議なのです。
ブログ主様は小池氏を非常に応援しているようですが、一体、具体的にどんな事を小池氏に期待しているのか?私にはそれがさっぱり分かりません。

私の場合は、以前にも書いたように「安倍総理が憲法改正に意欲を抱いている限りは、安倍自民を支持する」というスタンスです。ですから安倍総理が憲法改正を投げ出した時点で、私はまた安倍自民を見限るでしょう。

ブログ主様の希望は一体何なのでしょうか?
「小池党」が自民党と対峙する二大政党の一党になる事を望んでいるのでしょうか?それとも90年代後半のような連立政権による「小池首班内閣」でも夢見ているのでしょうか?

私の個人的な意見としては、小池氏は五輪が終わるまでは少なくとも都知事に専念すべきで、それが小池氏の為にもなり、更には都民、国民の為にもなる、と思っています。

度々の長文ですみません。
Posted by 薩道 at 2017年08月07日 22:19
薩道さま。五輪費用削減の話は「例えば」ということで挙げたにすぎません。IOCも費用削減は重要な問題であると認識しているようですしね。いくら削減したとかではなく、どんな大物政治家を相手にしても、ひるむことなくそうした問題提起ができること、そうした姿勢を(少なくとも私は)評価しているということです。

削減すべきか、もっと使うべきかは、人によって意見が分かれるので、ここで論争するのは無意味でしょう。

> 私の個人的な意見としては、小池氏は五輪が終わるまでは少なくとも都知事に専念すべきで、それが小池氏の為にもなり、更には都民、国民の為にもなる、と思っています。

そのとおりです。私もそう言っていますし、小池氏もそのつもりでしょう。

でも、最近における若狭氏の発言を聞いていますと、微妙に含みを持たせています。「政治は生き物であり、なにが起こるかわからない」といったようなニュアンスで……たしかに「一寸先は闇」という言葉もあります。

小池氏が都知事の任期をまっとうするか、しないかは神のみぞ知る、ということですね。もし、任期中に小池氏が国政進出を決意したとしたら、それを裁くのは国民・有権者です。その時、彼女の政治生命が終わるのか、終わらないのかは、私にもわかりません。

その決断の如何で、私の彼女に対する評価が変わるのか、変わらないのかも、今の時点ではまったわからず、白紙です。
Posted by orion at 2017年08月12日 17:27
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