2020年01月18日

アイドルグループが占拠する歌謡界の衰退

最近の、と言うか、もうだいぶ前からですが歌謡界がとてもつまらなくなってきて、歌番組なども激減してしまいましたね。
そうした数少ない番組も似たようなアイドルグループばかりが頻繁に出演しており、肝心の歌よりも踊りのほうが重視されている印象を受けます。

照明の効果もやたらと派手になってきて目がチカチカするし、歌手の歌声をじっくりと聴くような環境ではなくなっているような……

過剰な演出と特定のアイドルグループ押しは紅白歌合戦を例にあげれば顕著にわかります。

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昨年、史上最低視聴率を記録した「紅白歌合戦」に未来はあるか?

最近は手品ショーあり、けん玉ショーあり、寸劇あり、スポーツ関連企画ありなど、もうなんでもござれのバラエティー番組化して「歌合戦」という名称も「紅白バラエティーショー」に変更したほうがいいくらいです。

また女性に人気のある男性アイドルグループのメンバーが毎年交代で司会を務めるので、そこからして不利な紅組はここ数年は勝てなくなってしまっています。

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批判もある紅白の司会独占は彼らの咎ではないが……

要するに特定の芸能事務所が強大化して、どの局も忖度せざるをえなくなったのか、デビュー前の新人グループさえあちこちの番組にひっぱりだこのようです。

これでは弱小芸能事務所に所属する歌唱力あるソロ歌手の出る幕などなくなってくるのは当然でしょうね。

女性アイドルグループも似たようなものがいくつもありますよね。メンバーが入れ替わっても絶対に気づかないでしょう。

もちろんそうしたアイドルグループがあっても良いのですが、あまりにも多くなり過ぎていやしませんか? と問いたいのです。

その反面、昔と比べて演歌歌手の存在が極端に薄れてきて、その存続も危ぶまれるような状況になっています。NHKの歌番組で辛うじて生き残っていることに気づくくらいです。

氷川きよしさんなども相当な危機意識があったのでしょうか。最近はビジュアル系ロック歌手の特徴を大胆に取り入れて必死にがんばっているようです。

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昇龍に乗り「限界突破」に挑戦する氷川きよしさん

最近のロックバンドにも注目株が結構ありますが、彼らもファンの人以外は似たように聴こえる曲が多くて、見分けのつかないことがありますし、大ヒット曲といっても年配者は知らなかったり、特定の世代にしかアピールしないということでしょうか。

若年層など一定の世代向けの曲があってももちろん良いけれど、20年後、30年後にどれだけのバンドが生き残って活躍しているだろうか。

そうしたことを考えると、ソロ歌手、グループ歌手に関わらず、全世代の人が口ずさめ長く後世に残るような優れた曲の誕生を望みたくなります。

といってもネット社会がこれほど発達して、人々の関心も好みも多様化している今の時代には老若男女、誰もにアピールする歌手・アーチストの存在はもはや望むべくもないのでしょうか。

アイドルグループやダンスグループが全盛となり、どの歌謡シーンも画一的になってしまった今の歌謡界に、新たな息吹を吹き込む本格的な歌手がすい星のように現れることを期待しながら、どこか醒めて諦めてしまっている自分は、すでに時代から取り残されているだけなのか。

もはや「令和の時代」に美空ひばりは生まれず、山口百恵も伝説の歌姫と化し、唯一、国民的アイドルグループに昇華した SMAPは「うつし世」で見た最後の夢だったのかもしれません。

後に続くものはみなごり押しの、作られた「国民的なんちゃら」で、幻惑される者もいますが、醒めた眼で見つめている者も少なからずいるようです。

「明日の歌謡界」に救世主は現れるのか、否か?

まあ、もう少しだけ様子を見てみましょうかね。

posted by orion at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・芸能