2018年02月18日

平昌五輪、夢と現実:羽生、宇野ら活躍も、宴のあとに厳しい国際情勢

昨日は男子フィギュアでの羽生・宇野両選手の金銀獲得で日本中が祝福ムードに包まれました。

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とくに、大けがをした後に掴んだ二大会連続の金メダルには、羽生選手や彼のファンだけでなく、多くの国民が歓喜・感動したことでしょう。過剰な期待を背負って見事に結果を出す選手はそういるものじゃありませんからね。

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羽生選手のショート(左)、フリー(右)での演技

だた、テレビではどの番組も羽生・宇野選手の演技は放映しても、3位になったスペインのフェルナンデス選手の演技をカットしてしまったことはとても残念でした。彼はショートプログラムが終わった時点で第二位につけており、金メダルを取る可能性もあった選手なのですから。

この3人のメダル争いの演技を比較対象して観たかったと思うのですが、生中継は別として、私の知るかぎり、その後どの局も日本人選手の演技しか流さなかったのはちょっと残念でした。放映のあり方には改善の余地がありそうです。

さて、日本人選手の活躍で、忘れてしまいがちですが、今回の五輪は最初から非常に政治色が強かったことを思い起こす必要があります。

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文在寅大統領(韓国)と握手する金与正氏(北朝鮮)

今回の平昌五輪のために初めて来韓した北朝鮮・金正恩委員長の実妹・金与正(ヨジョン)氏。ずいぶん印象的な人でしたが、どうやら北のリーダーは南を完全に取り込みにかかっているようです。文大統領は就任当初から北朝鮮には同情的な態度を示していましたし、五輪参加、南北共同チームの結成は想定の範囲内だったでしょう。

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開会式で入場する南北合同チーム

与正氏は文大統領に平壌での南北会談を提案しており、大統領もかなり乗り気なようです。北の微笑み外交によって急速に接近する南・北朝鮮に対して、米国と日本は警戒心を強めています。

これまで、南北会談による緊張緩和の陰で核開発をすすめてきた北朝鮮ですから、易々と北の策略に嵌らないことを願っていますが、同じ民族同士ですから危なっかしいものです。残念ながら、日本に止める力はないでしょう。

北朝鮮は五輪開幕の前日に軍事パレードを強行しているし、核開発で譲歩する気配はなく、米国の出方が気になります。

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米国は中国、ロシアに対しても、将来的な脅威と見ているようですし、イスラエル・中東情勢もきな臭さを残しており、オリンピック後の国際情勢が好転する兆しはなく、現実は厳しいと言わざるを得ません。

こうした状況下で日本はどう振る舞えばよいのでしょうか。日米関係は良好といっても、トランプ大統領の言動は予測不能で、いまひとつ信頼しきれないところがあります。米国に頼りすぎるのもどうなのでしょう。

日米同盟を維持しながら、中国との関係を改善する必要はあるのではないでしょうかか。非常に扱いにくい大国ではありますが、なんといっても距離的に近く、尖閣諸島がらみで軍事衝突が生じないとは言い切れません。

反日信仰の韓国はどうしようもありませんが、米国に代わる世界のトップリーダーを目指しているであろう中国とは粘り強い話し合いによって、相互理解を深める余地はありそうです。

今後、中国との関係をどのように改善していくか。それが日本にとって重要な課題のひとつになるかもしれませんね。


posted by orion at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際