2017年10月17日

民進合流大失敗! 人気におぼれた小池氏の大誤算、挽回なるか?

だから言わないこっちゃない、とあきれ、もう『希望の党』のことは放っておこう。「予想外のおバカさん」だった小池百合子氏が今後どうなろうと、知ったこっちゃない。

と思っていたのですが、失速はなはだしい小池新党の現状を憂えて、もう一度だけ助言・忠告申し上げようと、筆をとった(キーボードを叩いている)しだいです。

どうやら、すこし前の若狭氏と同様、小池氏も周囲の木ばかり見て、森全体が見えなくなっているようです。ご自分のやっていることが、都知事選、都議選で小池氏を応援してくれた支持者の眼にどう映っているのか、まったく認識できなくなっているのですね。

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ですから、自ら墓穴を掘っていることにも気づかれない。9月29日に弊ブログで「あんまり急ぎすぎ、欲張りすぎては足元をすくわれる。墓穴を掘る」とご忠告したことが、いま、現実になっている状況を大変残念に思います。

そもそも、民進党議員を大量に受け入れたこと自体が間違いで、その過程で発した「全員受け入れるつもりはさらさらない」とか「排除します」とかいうきつい言葉が、必要以上に批判される事態になっています。

では全員受け入れたら支持がひろがって、元民進党議員(現「希望」公認候補)のどなたかが言ったように「あの言葉がなかったら200議席とれた」のかというと、それはないでしょう。ばかばかしいほどの楽観論です。

もし民進党をまるごと引き取ったら、それこそ『第二民進党』ではないか、と批判されるか、小池さんが単なる民進党の「雇われマダム」(代表)のような立場になってしまいます。

勢いの失速は、小池氏自身の自己過信と、民進党議員の節操のなさが原因しているのです。

大体、選挙に勝つために、人気があって勝てそうな小池新党に選挙直前に雪崩を打って乗り移るような議員たちを、有権者が信用できますか、好感しますか、っていうはなしですよ。

そんな恥も外聞もない野党議員でも、自分の人気で選挙に勝たせられる、と思ったのだとしたら、小池さんも驕りすぎ、うぬぼれすぎ、というものです。

有権者を甘く見てはいけない。

小池氏の支持票の大半は無党派層以外は、自民党支持層なのですが、本人はそれを意識していらっしゃるのでしょうか。

そんな支持層から「二度と政権を取ってほしくない」と嫌われている民進党を分裂させ、その大半と合体するという愚挙を目前にして、彼らの応援する熱意が一気に冷めてしまったことは想像に難くありません。

小池氏の第一の誤算は、お好きな言葉「アウフヘーベン」が選挙でも通用すると思ったことです。この言葉の逆説的教訓は、

二兎を追うものは一兎をも得ず

です。そして、いま、まさしくそのとおりになってはいませんか。

ひとりの民進党議員を公認して、たとえば野党の支持票一万票を獲得できたとしても、その一方で十万票の保守票を失ってしまったら、大損になってしまいます。

しかし、例の「排除」発言で同情票が「立憲民主党」に集まり、野党支持層にも背を向けられ、安倍・自民党をきゃんきゃん批判する無駄な「モリカケ」連呼によって、嫌気がさした保守支持層にも逃げられている、という状況になっている気がします。

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同情票が集まっている立憲民主党・枝野代表

老婆心ながらここで、ご助言申し上げたい。

・安倍・自民党の批判よりも、二大政党での政権交代の必要性、一強・多弱の弊害、「希望の党」の政策やその『未来』を語ったほうがよい(小池氏の支持層が、自民党支持層に重なることを忘れてはならない)

小沢流剛腕を発揮して『にわか野党連合』をつくっても、以前にそうして出来上がった政権や政党が、その後どうなったのか、過去の教訓に学ぶべし

・小池氏の(大量に)獲れる票は無党派層と自民支持層の票で、乱立する野党票ではない。そのうえで、それら保守系有権者を失望させない作戦を練ること

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、ではだめ。少数精鋭でゆき、たま数よりも命中率(勝率)を重視せよ(といっても、もう手遅れですが)


国際情勢が危うい現状では、どんなことをしても自民党から政権を奪取することなど不可能です。ですから、他党の議員を大量に引き入れて、新党のイメージを汚すべきではなかったのです。明らかに新鮮さが損なわれ、新党への興味が薄れてしまいました。
(もし『希望の党』の新人候補が落選したならば、それはこの愚挙を強引に推し進めて新党のイメージを悪化させた小池代表の責任です)

『濡れ手に粟』をねらって得た豊富な資金と全国組織のかわりに、失ったモノは実に大きく貴重だったということ。

どうか現実をよく見てください。40代ならまだやりようもありましょうが、60代ではやることは限られてきます。ですから、自民党の補完勢力と言われても、政権のキャスティングボードを握る以外に、あなた(小池氏)が総理大臣をめざす野望を実現させる道はありません。

9月末のブログ記事でも触れたように、本当の勝負は都知事の任期をまっとうして、誰にも文句を言われずに、堂々と国政に打って出られる時でしょう。

では、それまでに、現在の劣勢を挽回する術はあるのか、ということですが、もはや墓穴を掘りつつあるので大変むずかしい。しかし、某民進党議員のいう離れた議員が「民進党に再結集しよう」という話は案外良いことかもしれません。

選挙後に『希望の党』所属議員&落選者の再整理をするのです。わたし的には、自らリスクを冒して離党した「結党メンバー」だけに絞りたいところですが、当事者はそうもいかないでしょうから、今度は『排除』ではなく、議員一人ひとりに選択させるのです。

民進党に帰りたい人には帰ってもらう。「去るものは追わず」ということなら小池代表が批判されることもないでしょう。無理やりの「政策同意書」提出ではなく、本当に安全保障や憲法改正で一致できる人たちのみが残ってくれれば、たとえ少数になろうと、保守新党の基盤はよりしっかりするに違いありません。

忘れてはならないことは、小池氏の支持層の4〜5割は自民党支持層だということ。現在、世論調査では自民党が300議席をうかがう勢いだというではありませんか。

つまり、都知事選、都議選で小池氏や『都民ファーストの会』に一票を投じてくれた保守層が、いまは逃げている、自民党支持に戻っている、ということになります。

あまり自民・安倍批判をし過ぎると、保守支持層の反発を買って、保守票を失うリスクがあるので、気をつけたほうがよいです。

あとは、都政において、しっかり業績をあげることでしょう。

選挙後に劣勢を挽回し得るいま一つの方法は、できれば『都民ファーストの会』を離党した音喜多駿、上田令子両都議と心を割って話し合い、復党を実現させることです。

音喜多氏が他党に入ったり、どこかで小池批判をすれば、「裏切者」としてかえって批判され、印象を悪くする可能性もあります。今後の政治生命にも影響があるかもしれません。

小池氏のイメージダウンともあいまって、この状況は双方にとってマイナスの効果しかありません。ですから、両者が相手の立場を理解し、思いやって、改善するべきところは改善するように話し合いを進めれば、良好な関係を回復する途も開けてくるだろうと思います。

そうなれば、双方にとって、ウィン・ウィンになると思うのです。さらに音喜多氏の能力を活かすほどの度量を見せれば、小池氏も見直されるに違いありません。音喜多氏のほうも、ほとんどが小池都知事の人気のみで当選した都議の集まる会を、やむなく代表を降りた小池氏が、自分の意を受けた人に引き継がせたことについては、草創期なのですから、理解してあげなければなりません。

とにかく双方が意地を張らずに、歩み寄る勇気をもってほしいものです。


選挙の結果はふたを開けてみなければわかりませんが、自民党優勢を知った有権者のバランス感覚が『希望の党』に有利にはたらいて、案外善戦する可能性もあります。

そうなっても、決して驕らず、今回の選挙を教訓にして、独善的にことを進めないで、小池氏支持層がなにを求めているのか、謙虚に耳をかたむける姿勢も必要でしょう。あまり他野党の支持層に色目を使わずに、ご自分の保守支持層を大事にしてください(二兎を追うものは…です)。

私は小池さんの防衛大臣の時代から、ひそかに応援してきた者で、見放すにはまだ早すぎるし、現在の苦境をなんとか脱してほしいと思うからこそ、あえて苦言を交えてご忠告申し上げました。

更新も滞りがちな、こんなマイナーなサイトに気づくはずもないとは思いますが、万一目にとまったら、どうか私の助言・忠告を「神の声」だと思って、参考にしていただければ幸いに存じます。



posted by orion at 11:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治

2017年10月04日

小池さん、音喜多氏を離党させてはいけない。若い人の意見も聴いてあげて!

昨日、『都民ファーストの会』所属の音喜多駿、上田令子両都議が同会から離党する意向を固めた、とのニュースが流れてとても驚きました。両氏は元『かがやけTokyo』のメンバーで、同会派の3人は作夏の都知事選で唯一小池氏を支援した人たちでした。

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小池新都知事が初登庁の時に、都議ではこの3人だけが都庁入口で出迎えた映像が、とても印象的でした。

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当初、音喜多氏はよくテレビにも出ていましたが、最近はめっきり見かけなくなりました。会の幹事長職も7月の都議選後には外されて、役職から遠ざかっているようです。

何があったのでしょう。彼がテレビに出過ぎていたのが小池氏には気に入らなかったのでしょうか。彼の発言に問題があったのでしょうか。だとしても、小池さんが気にするほど、世間は気にしていませんよ。

むしろ、音喜多氏の個性やはきはきとした物言いは、けっこう好感を持たれていたのではないでしょうか。頭の回転がはやく、賢い人物との印象を私も受けましたので、今回の離党表明は大変残念です。

小池さんは彼らとコミュニケーション不足ではないのですか。「出過ぎた奴」と思ったのかもしれませんが、彼の冷遇は、第二次安倍政権下における小池さんの立場を想起させます。

同会派所属議員への発言規制も長期間続けば、不満が出てくるのは当然で、もうすこし風通しを良くしてやらないと、他の都議たちも嫌気がさして、離反する者が出てくるかもしれません。

組織を固める初期には「小池独裁」もやむを得ないでしょうが、いつまでもそういう体制ではいけないと思うのです。小池氏にもいつかは引退する時がきます。その時のために、有望な若手を育て、経験を積ませることも、トップリーダーの責務ではないでしょうか。

ご自分が去ったあとに、苦労して造り上げた組織が一瞬にして瓦解してしまったら、今、毀誉褒貶があるなかで、必死に戦っている努力も、成果も、水泡に帰してしまいます。

初心を忘れてはいけない、絶大な人気に驕ってはいけない

と、他人から言われるまでもなく、賢明なあなたのことですから十分にお分かりになっていると思います。

どうか音喜多氏らと腹を割って話し合ってください。

初登庁時にやさしく、温かく出迎えてくれた3人の都議たちに抱いた感謝の気持ちを思い出して、若い人たちの意見を広い心で受け止めてください。

音喜多氏の想いを理解し、信頼を取りもどして、離党を思いとどまるように説得され、最後にはお二人が笑顔で握手されている姿を見たいと思います。

そうでないと、組織における危機管理能力が問われ、敵の攻撃材料にもなってしまいます。ここはリーダーとしての度量の広さをみせて、『都民ファーストの会』『希望の党』の運営が両立できることを、納得してもらえるように最大限の努力をしていただきたい、と願うほかありません。

雨降って地固まる、となりますように。



posted by orion at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 小池都知事